北朝鮮からのミサイルに備える

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朝鮮によるミサイル問題が大きくクローズアップされてきました。先日29日にはミサイルが日本を飛び越え太平洋に落下するという今までにない事態で国内の該当地域ではJアラートが鳴りました。安倍首相は暴挙だとして北朝鮮に対して強く抗議をする姿勢をとっています。

建前上発射実験であろうがなんだろうが国内上空をミサイルが通過するという事態は緊急事態であり、個人的にはもはや先制攻撃に近いのではないかと思っています。今回のミサイルはかなり低い高度を飛翔しており、何らかのエラーでミサイルが落下する可能性もあったほか部品などが落ちてきても大きな被害が出ていた可能性があります。今回ミサイルが通過した地域の住民の不安はいかばかりかと察します。この期に及んで北を刺激するなという論調もあるようですが、個人的にはミサイル発射施設をすべて破壊して欲しいくらいの思いです。(現実的には経済制裁くらいなのでしょうが)

ということで発射されるミサイルへの対応現状はどうなっているのか今一度整理してみましょう 今は下記二段階による対応です。

 

第一段階

Jアラートによる警報

第二段階

ミサイルによる防衛

 

一つ一つ確認してみます

 

Jアラートによる警報

Jアラートは全国瞬時警報システムのことで総務省や消防庁が中心に開発を行ってきました。システムの内容としては通信衛星と各自治体の防災無線や非常時の通信ツールを連携させ、緊急情報を国民に通知するものです。

通知される内容としては今回のミサイルのみならず火山の噴火や台風、地震、津波などの自然災害からテロやゲリラなどの有事の際のあらゆる緊急情報が対象となっており、昨今ではドコモやAU、ソフトバンクの携帯キャリアにもメールで通知されるようなシステムとなっています。

ミサイル防衛

本来は打たれる前に防ぐことが理想なのは間違いありません。しかし外交交渉は行き詰まっているのが現状です。(ひたすら対話路線を強調する政治家・政党もあるようですが、政治家であるなら実際対話でミサイルを抑止してみろと言いたいですね。 理想論かざすだけなら誰でもできるのです)その他の手段としては防衛力や軍事力などを背景に発射を思いとどませる抑止効果を狙う手段もありますが、現状効果を発揮していません。

次に相手のミサイル及びミサイル発射施設を破壊する手段があります いわゆる打たれる前に打つってやつですが、打たれる前に相手のすべてのミサイル発射施設を破壊することは現実的に不可能です。そこでやむをえず打たれたものを打ち落とすといった対応が現実的に準備されています。

ミサイル防衛は下記二段階となります。

第一段階

イージス艦に搭載されているSM-3と呼ばれるスタンダードミサイルによる迎撃です。これを行うにはイージス艦が如何に早く北朝鮮のミサイル発射を探知できるかにかかっています。イージス艦は前回の記事

イージス艦事故に思う

2017.08.19
でも取り上げた通りSPY-1と呼ばれる優秀なレーダーを持っていますが、レーダーは反射波を捉えるという性質上陸上からから発射される目標に対しては探知が難しいといわれています。理由としては当然山や建物などもありますから洋上などと比較して乱反射などの影響もあります。それに加えて北朝鮮は移動式発射台を持っているので発射位置も特定できるわけではありません。そしてターゲット自体かなり小さいことも探知を難しくしている理由です。そしてさらに発射から着弾までの時間や地域よりますが10分程度となっていますので少しの遅れにより迎撃ミサイルが間に合わないといった事態になりやすいのです。

シミュレーションなどでは8割以上迎撃できるようですが、まだ確実とはいえない状況です。イージス艦は現在6隻就航していますが、現実的には2隻日本海に配置している状況ですのでこの2隻が素早く探知できるかというところは大きいと思います。すべてのイージス艦で24時間絶えず北朝鮮のミサイルに対してレーダーを指向していれば探知できるタイミングは早まるのかもしれませんが現実的ではありません。ただこのシステムは大気圏外での迎撃を想定していますので相手のミサイルが核弾頭であっても迎撃出来た場合は地上へのリスクは少ないと考えられています。

 

第二段階

SM-3での打ち漏らしに対応するのはPAC-3と呼ばれるアメリカのメーカーが開発したパトリオットミサイルです。

ただし迎撃範囲は設置した場所から数十キロであり日本全域をカバーすることは現実的に難しい上、より地上に近い位置での迎撃となりますので、地上への被害が発生するリスクは高くなります。

なので高度的にはSM-3による大気圏外での迎撃 より地上に近いところではPAC-3での迎撃による二段構えと言われていますが、基本的にはSM-3での迎撃が本命となるでしょう。

しかしながら上で述べた通り。北朝鮮のミサイルは種類によるものの発射から最短10分以内に日本に到達するといわれていますのでJアラート発報 ミサイル迎撃までの猶予はあまりないのが現状です。そこでより迎撃の確実するためには別の方法も検討されています。

イージスショアシステム

イージスシステム採用した迎撃システムを陸上に配置する方法です。現在のイージス艦よりはコストが抑えられるため、現実的に検討されていますが、そのような施設が陸上にできるということはテロやゲリラの標的となる可能性もあり、厳重な管理が求められることになるでしょう。また高度なシステムあるイージスシステムを運用できる技術者の育成も急務と言えそうです。

 

THHADミサイル

サードミサイルと呼ばれます。アメリカ陸軍が開発した戦域高高度防衛ミサイルでTheater High Altitude Area Defense missileの頭文字をとっています。PAC-3よりも高高度(成層圏)での迎撃を想定したシステムですが迎撃ミサイルとしては有効だといわれていますが、現状日本ではイージスショアの導入が選択されています。

いずれにしても北朝鮮と日本は距離が近いために技術が高まろうが常に高いリスクにさらされることには間違いありません。アメリカが守ってくれる保証はどこにもありません。

独立国である以上自分の国は自分で守るといったことも大切だと思います。安全はタダでは買えないのです。ではJアラートが発動された場合は住民としてはどのように対応すべきでしょうか

Jアラートでミサイルの接近が警告された場合はどうするか

Jアラートが発動された場合はミサイル着弾まで10分はありません 探知して警報として発令されるまでのラグを考えると賞味5分以内とも3分以内とも言われています。では3分の間で何ができるのでしょうか?

ベストな対応と言われているのが地下への避難で、一番安全と考えらます。都市部で地下街などがあれば地下を目指すべきでしょう。しかし都市部であれば大勢の人が地下に殺到する可能性がありますのでそれらに巻き込まれることによる事故にも気をつけなければなりません。

地下がない場合はどうするか その場合はできるだけ丈夫な建物の中、建物が無ければ塀の近く 橋の下などとにかく身を隠すことが大切です。何もなければ頭を押さえてその場に伏せることです。

もちろん発射された弾頭が核であった場合、その場で伏せても何の意味もないことかもしれません。ですがそんなことは考えず少しでも生存できる可能性が高くなる行動が必要です。

まとめ

現状では確実な防衛手段というのはありません。仮に一斉に数十発 数百発撃ち込まれたら物量の差もありおそらくすべては迎撃しきれないでしょう。現状そこまでの可能性は低いと思いますが、もし何かのきっかけでそのようなことが起こったらということは考えておいても損はないでしょう たとえ有効な回避策が無いとなっても我々の平和とういうものがいかにもろいものであるかを自覚し、国際社会の中でいかに立ち振る舞っていくか 外交手腕も問われます。 平和憲法も結構ですが実際の武力行使があった場合身を守ってくれるものは武器だけなのです。とはいえ日本だけでは限界もあるので今の平和を維持するために国際的社会が協力して取り組んでいく必要があると思います。

 

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