夜明けの月光
日本国の憲法上の象徴は天皇陛下であるけれども、地理的な象徴は富士山といっても過言ではないと思う。独立峰でありかつ見事な円錐形はさまざまな条件が合わさって生まれたものであり、なかなか世界に類を見ない風景となっていおり、古来より信仰の対象としても崇められいるのも納得できるもので、あちらこちらに富士や富士見を名のつく地名や場所が存在するのも当時の人々にとっていかに大きな存在感であるかを表すものだと思う。
それだけにカメラマンにとっては比較的絵になりやすく、さらにダイヤモンド富士など特定の条件で魅せる姿はもちろん四季や気象条件でさまざまな姿を見せてくれるため、撮っていて飽きない被写体でもある。
知っての通り富士山は火山であり、山頂のほかに有名な宝永火口の他にいくつか噴火口や溶岩流の跡が見られる。この先いつかは再び炎を上げる日が来るのかもしれないが願わくはいつまでもその姿を楽しませて欲しい。