高校野球における野球留学の解決法について考えてみた。

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今年も夏の高校野球選手権大会の季節となりました。今年は99回目を迎えます。途中戦争で中断もありましたので歴史は100年以上ということになります。これだけ長い間にわたって国民的な人気を保っておこなわれている学生スポーツは世界でもあまりないのではないでしょうか。それだけに興業的にも影響のある大会となっており、特に力を入れている有名私立高校は有望なシニアの選手を積極的にスカウトしています。プロ野球さながらですね。そこで今回はこの野球留学の問題をとりあげたいと思います。

野球留学とは

野球留学と野球のために地元を離れて他県などの高校に進学することを言います。

何故野球留学をするのか

一言でいえば甲子園に出るためです。パターンとしては都心部から地方に行くこともあればその逆もあります。前者としては例えば神奈川や大阪などは野球のレベルも高く、また予選参加校も多いため、比較して地方の高校の方がレベル的にもレギュラーが近くなり、に倍率的にも甲子園に出やすくなります。その逆であれば有名名門校のユニフォームを着たい あるいは監督の指導を受けたいということはあるでしょう。

何が問題となるのか

  • お金がある学校が勝ちやすくなる…当然ですね、スカウトもたくさん雇えますし、最新の施設を作れて、優秀な指導者を雇えますからね。
  • 逆に地元の学生のチャンスが少なくなる…他県から優秀な選手に来られたらそうなりますね。(逆に地元のレベルの底上げになるという見方もあります
  • 地元の選手ではないので心情的に応援しにくい…人によるかもしれませんが、一部学校はベンチ入りの選手のほとんどが他県出身者となっていますので地元のチームとしての愛着が感じにくい場合がある。

おおまかには上記のような問題があげられています。また春の選抜大会の意義も問われるかもしれません、選抜大会は秋の地方大会の結果を踏まえ、文字通りレベルが高い学校であれば同じ県や地方から複数選出できるような仕組みになっており、特にシニアや中学野球が盛んな近畿地方などは出場校も多いですが、東北や北海道は少ないです。ですが、彼らが地方にいってしまったらそれに応じた形で出場校のバランスを見直す必要があります。

またこういった問題はもちろん野球だけの問題ではなくてほかのスポーツでもあります。野球のほうが関心が高いので余計にとりあげられるのでしょう。

僕なりの考え方と解決方法

解決法といっても野球留学自体は違法なことではありませんし、ルールを破っているわけではないので表現としておかしい部分はあるのかもしれませんが、僕の考え方について書いてみたいと思います。

何のための高校野球か

まず根本としてなんのための高校野球かということを考えてみたいと思います。スポーツはやっている本人が楽しんだり競い合うもので、それが好きなことだったり、腕に覚えもあるならば晴れの舞台で自分の力を試したいというのは当たり前の感情で、甲子園とはその最高の舞台なのです。だからなんとしても出たい 出られるなら少しでも確率を上げたい また上手くなりたいという気持ちはよくわかります。一方で野球のような人気スポーツまで来ると見て応援して楽む人がたくさんいます。だからこそプロ野球という興業が成り立っているのです。甲子園もプロではありませんが同じことで、こうなると競技をやる側だけでのエゴでは大きな大会は運営できません。何分にもお金もかかりますし運営にも労力がかかるからです。極論ですが、仮に一誰も高校野球を見なくなったらどうなるでしょうか?そう考えると高校野球が今のように人気を維持したいのであればはコンテンツとして魅力的なものでなければならず、ある意味プロ野球の興業のような考え方が必要になってくると思っています。

何故高校野球は人気があるのか

高校3年間という限られた期間で大会自体も後が無いトーナメントという部分での刹那的な輝きや郷土対決、高校生らしい純朴なひたむきさといったところがあげられるかと思いますが、それはほかのスポーツでもあることなので、それに加えて野球というスポーツの人気がベースとなっていることは間違いありません。そして100年を超える歴史の中でおそらくですが、見る側は当初は単に学生野球の力試しを楽しんでいたと思いますが、回数を重ねるごとに時には小説でもなかなかないようなドラマが生まれ、時には高校生離れした怪物が生まれ、といった歴史を重ねることで、世界観が作られてきたものと思っています。

野球留学は人気に陰りを呼ぶ要因となりえるか

野球留学でこういった世界観は崩れていくのでしょうか。問題が留学ということで言われるならば問題は郷土愛です。前述のとおり県の代表なのに県の出身者はほとんどいない。これを郷土の代表として受け入れられるかです。最近はこういった批判をかわすために中学時代から編入させているケースもあるので出身中学だけでも判断しにくい状況になってきてはいるのですが、こういったことが本当に見る側が受け入れられれば良いのではないでしょうか。ほかに野球以外で考えてみましょうか 東京オリンピック代表の日本人が移民や留学生の黒人や白人だらけだったらどうでしょうかということです。

各県一校制度をやめて新しい出場基準を取り入れる

極論ですが。郷土愛はどうでもよいというならば今の各都道府県から代表を選出する理由もありません。大阪に強いチームが集中しているならそこからたくさん選出されればよいでしょうし、高校ごとではなくて力のある選手でチームを結成しても良いと思います。お金がある有力校はより切磋琢磨し、高校生の技術も上がり、見る側もレベルの高いプレーを楽しむことができます。

郷土愛は大切だ

地元のチームだから愛着がわくし応援できる そうであるならばやはり留学に制限をかけるべきでしょう 各高校ともベンチ入りできる他県出身者は4人までといった具合です。(いわばプロ野球の外人枠に近いですね)

例えば大学駅伝などでも留学生に制限を設けていますね。

判官びいきという言葉が日本にはあります。つい弱い方を応援してしまうってやつです。地元出身ばかりや公立だから弱いとはかならずしもならないのですが、現実としてそのような傾向になるのは間違いありません。以前に部員10人で甲子園にきたチームなどもありますが、どうしても部員100人からえりすぐられたチームに対して不利なのです。トーナメントの一発勝負では時に実力以上の勢いで勝ち進んでしまったり、あるいは選手層が薄いチームは主力選手の怪我なので戦力がガタ落ちなることもままありますので、そうなると甲子園の舞台で残酷なまでの点差のゲームになってしまうことがある一方、公立や10人のチームに応援が集中してしまうこともあり、これはこれで勝っている方にも酷なことです。

選手はなんにせよ一生懸命なので勝っても負けても選手に後味の悪い思いはさせるべきではありません。ですが、現実にそうなってしまう以上郷土愛は無視できないのかなと感じています。

まとめ

規模はおおきかろうが部活動の一環であるということは忘れるべきではないでしょう。また見る側もそこはふまえるべきですが、やはり上に書いたようにこのまま無差別に野球留学が進む場合は見る側としての感情は変わってくる可能性があります。個人的にはなにがしか制限をかけたいところかと思っています。どこで野球をやろうがそれは選手の自由というのは一つの意見ですが、見る側が素直に応援できる下地も大切だと思います。どこかで妥協点をさぐることが必要かなと思います。

もう少しで熱い甲子園の夏が始まります。炎天下の中での懸命なプレーにはいつも感動をもらってきました。年下の高校生ですが、出場までの道のりと頑張りを思うときすなおにすごいと思いますし尊敬できますね

今年も選手の皆様の健闘を期待したいと思います。

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